『まんがタイムきららフェスタ! 2017』が、今年も6月25日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催された。今回のテーマは会場となった場所ともリンクした「遊園地」。4年目となる今年は、大久保瑠美さんと東山奈央さんが総合司会として進行を担当することとなった。
今回出演したのは、『ご注文はうさぎですか??』からチノ役の水瀬いのりさん、マヤ役の徳井青空さん、メグ役の村川梨衣さん、『うらら迷路帖』から千矢役の原田彩楓さん、巽柑役の本渡楓さん、雪見小梅役の久保ユリカさん、棗ノノ役の佳村はるかさん、『サクラクエスト』から木春由乃役の七瀬彩夏さん、四ノ宮しおり役の上田麗奈さん、緑川真希役の安済知佳さん、織部凜々子役の田中ちえ美さん、香月早苗役の小松未可子さん、『NEW GAME!!』から涼風青葉役の高田憂希さん、八神コウ役の日笠陽子さん、遠山りん役の茅野愛衣さん、滝本ひふみ役の山口愛さん、篠田はじめ役の戸田めぐみさん、飯島ゆん役の竹尾歩美さん、そして総合司会の二人を加えた総勢20人。
ここからは毎年恒例となっている作品対抗戦のコーナーが開幕。人数調整の関係上茅野さんが『ご注文はうさぎですか??』チームにレンタル移籍した上で作品別の4チームが火花を散らすことになった。
二本勝負となっている対決の一本目は「観覧車でお絵かきしりとり」。5つに区切られた丸いボードにそれぞれしりとりで絵を描いていき、リレー形式で一周することができれば高得点というこのゲーム。口頭での伝達は禁止で、絵を見てそれが何かを判断しなければいけないということで難易度は高めの課題となっていた。最初のお題はそれぞれ各番組タイトルということで各チーム一斉に絵を描きだしたものの、『ご注文はうさぎですか??』チームの水瀬さんが描いたあまりにアレな「カビ」の絵に司会から「情緒不安定すぎる(笑)」とさっそくツッコミが入った。しかしその絵をちゃんと理解して「ひまわり」につなげた村川さんのファインプレーに会場は大喝采となっていた。
また『サクラクエスト』チームでは絵心あるはずの上田さんの描いた簡単すぎる「レバー」に観客大爆笑。そこから「バナナ」「梨」を挟んだ後、アンカーの小松さんにバトンが渡ったものの、スタート時に使われた番組タイトル「サクラクエスト」の頭文字に最後の文字をつなげなければいけない縛りがあるということで悩みまくることに。そんな小松さんがおもむろに手の平を絵で描くや「しぐさ」と超訳。小松さんが「しぐさは手に出る」とドヤ顔で解説するものの、司会の大久保さんは「スーツ着てるのに一番知能指数がヤバイ」と小松さんをバッサリと切って捨てていた。
『NEW GAME!!』チームに至っては、絵に加えて文字まで書くという暴挙に。なのにも関わらず日笠さんの描いた一発目の「むちうち」を、竹尾さんが「ムンク」と間違えて即終了。このていたらくに「私がいればこんなことには……」と『ごちうさ』チームにレンタル移籍していた茅野さんがガックリと肩を落とすと、その姿に被せるように「茅野がいないとこうなるって分かってたじゃん」と日笠さんが一言。まさにその通りというその指摘に客席からは賛同の拍手が鳴り響いていた。結局一本目の対決は久保さんの描いた微妙な「菊」が唯一の不安材料だったものの、まったく危なげなく最高得点をゲットした『うらら迷路帖』がトップ通過で勝利をおさめるころとなった。
対抗戦二本目は各チームから代表者一人がバックステージに移動してパペット人形を手にまとい、スクリーンに映るミニシアターで司会と会話して、誰がどの人形で演じているかを当てるという「キャストは誰でshow!」。
昼の部では『ご注文はうさぎですか??』から村川さん、『うらら迷路帖』から原田さん、『サクラクエスト』からは小松さん、『NEW GAME!!』からは日笠さんが代表に選ばれたのだが、顔ぶれを見た総合司会の2人が不安視した通り、スクリーンに映された4体のパペット人形はウシが爆睡してたり、ウサギとトラ抱き合ってたりとさっそくそれぞれやりたい放題。「アフレコで気を付けていることは?」という質問にボイスチェンチェンジャーを通した声で答えるのだが、まともに回答したのはサルだけという状態に。しかしいざ回答となってみると「りえしょん(村川さん)はすぐ分かる(笑)」とどのチームも答えたほか、『ごちうさ』チームではウシが口にした「ゴメン、聞いてなかった」という言葉を直前に日笠さんが口にしていたということに気付くという名推理を披露。『うらら』チームも原田さんをチームのメンバーが「普通でいいよ。いつもどおりでいいよ」って言って送り出したということで、「いつもどおりだった」というサルを原田さんと予想し、これも大正解するなど、結果的に各チーム全問正解していた。こうして盛り上がった昼の部の番組対抗戦は総合成績で頭一つ抜け出した『うらら迷路帖』チームが優勝。「負けてもいいから安全に」という方針が良い方に働いたのか、素晴らしいチームワークに会場からは大きな拍手が送られていた。
夜の部の第一回戦は、マネキンに様々なアイテムを使ってデコレート、きららならではの怖かわいいお化けを作っていこうという『きららお化け屋敷!』で対決することに。『ごちうさ』チームはマネキンの頭にティッピーを乗せたコーディネートを披露。茅野さんはマネキンの手に持たせた戦利品で強さをアピールしたのが一番のポイントと語りつつ「鬼も天使も刈り取ったぞっていうのを表現してます」と解説。恐怖感と面白さがちょうどいいバランスで司会の二人も「これなら」と納得の出来だった。『うらら迷路帖』チームは赤いふんどし姿でマネキンを可愛くデコレート。こけしがワンポイントアイテムとしてふんどしに差し込まれており「インパクトあるけど、これどうよ!」と大久保さんは問題点を指摘。「一番安心していたチームが暴挙に出ましたね」と予想外の展開に頭を抱えることになっていた。さらにマネキンより自分たちのデコレーションに精を出していた『サクラクエスト』チームは、ハートマークのシールでマネキンの大事な一部を隠すというキケンなコーディネイトを披露。「『サクラクエスト』らしい王冠はちゃんと付けてます」と小松さんがアピールポイントを強調したものの、司会の二人からは「この身体にこの作品感は逆に問題」とダメ出しをされていた。最後の『NEW GAME!!』チームは、山口さんがマネキンの胸に手を当ててニコニコ笑いながら「手ブラ」を表現。こちらも「やりたかった」と笑顔の日笠さんに会場も納得だったが、司会の二人は「みんなこんな説明でなんでも納得するのはやめた方がいい」とツッコミを入れていた。結局3/4が下ネタという惨憺たる結果に終わり、会場の観客の拍手の多さを元に判定した結果、唯一少しはまともだった『ごちうさ』チームがポイントをゲットすることとなった。
2回戦目は昼の部でも大好評だった『キャストは誰でshow!』。夜の部では『ご注文はうさぎですか??』から水瀬さん、『うらら迷路帖』から佳村さん、『サクラクエスト』からは安済さん、『NEW GAME!!』からは高田さんが代表に。さっそくミニシアターの映像が映し出されたが、今度はカエルとライオンが組んずほぐれつの大騒ぎ。それにクマとアヒルも参戦し、全く収拾がつきそうもないグダグダな状況に会場は大爆笑となっていた。
昼の部では質問が簡単だったということで、夜の部ではミスリードしやすそうな「自分のチームの他のメンバーについて」という質問を用意。しかしライオンは「すごく可愛くて慎ましやかな子が多いです」、カエルは「好き」、クマは「落ち武者」、アヒルに至っては「ぴよ」としか答えず、これらをヒントに解答するハメに。あまりの難易度に一問も正解が出ないのではと心配されたものの、小松さんは「あの動きは私が教えたので」と説明し水瀬さんのクマを的確に回答。同じく日笠さんも「落ち武者」というヒントから、控え室でチマメ隊と一緒に撮った徳井さんの写真が元ネタと気付いたということで、正解を導き出すことに成功するなど、各チーム少ないヒントから見事に回答を導き出していた。それでもさすがにどのチームも全問正解は出ず、最終的に総合成績では一本目で点数を獲得していた『ごちうさ』チームがそのまま逃げ切り優勝を果たしたのだった。